2016年
4月 後 期
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バランスの良い食事は健康の源
免疫も活性し病気に負けない強い身体を作ります
焼き魚が苦手なら焼肉に交換してね
貴方の身体は食事で作られることをお忘れなく!
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4月後期の栄養歳時記は「新生活のスタート2-バランスの良い食事とは― 」です。
私達の身体は、誕生から今まで貴方が食べた食事の集大成です。お母様の体内にいた時は、貴方のお母さまが食べた食事を間接的に摂取していますから、あなたのその身体は貴方がこの世の中に誕生してから現在まで貴方が食べた食事の集大成といって過言ではありません。
私達が生きてゆくのに必要な基本的条件は「衣食住」が揃っていることです。どれも大切ですが、この中で性格の異なるものが一つだけあります。
それは「食」です。衣と住は私たちの身体に加わる自然条件を身体の外から防御するのに対し、食は私達の体内に入る物質だからです。
健康で日々生活するためには、食の内容も大切です。そこで、バランスの良い食事が重要になります。
バランスの良い食事とは、1日又はある期間の中で過不足なく必要な栄養素が供給される食事です。
どうしたら簡単に食事のバランスを整える事が出来るでしょうか?
特に4月から新生活の一人暮らしをされた方は、食事を準備することの大変さを実感しているかもしれません。今までご両親の家でお母様がつくられたお食事を食べていた人が独立すると、「食事を用意するのは大変だな」「面倒だな」「簡単なもので済まそう」という方程式に陥りやすいのです。
バランスを整える初めの手段は、食事のPFCバランスを整える事ことです。
PFCバランスは、食事の総エネルギー量に対する3種類のエネルギー産生栄養素から供給されるエネルギー量の比率で表します。数値はエネルギー量です。単位はkcalでありエネルギーの単位です。それぞれの栄養素の重量ではありません。
エネルギー産生栄養素とは、エネルギーを供給できる栄養素で、タンパク質・脂質・炭水化物(糖質)の3つの栄養素です。それぞれの英語表記の頭文字をとり、「P=タンパク質 F=脂質 C=炭水化物(糖質)と表します。
PFCバランスは、P15:F25:C60が適します。
例えば総エネルギー量1000kcalの食事では、150kcalをタンパク質から、250kcalを脂質から、600kcalを炭水化物(糖質)から摂取すると、
となります。
この比率を基本に食事をすると、結果バランスの良い食事ができるのです。
私は看護師を目指す学生にこの比率を「黄金比率ですよ!」とお話しています。
PFCバランスの整った食事の例は、典型的な日常の和食です。特別な日の御馳走ではなく、普段の日の食事でです。ここをお間違えなく!
主食・主菜1品・副菜2品・汁物・果物が揃った定食型の食事をすると、PFCバランスは自然に整います。
「主食はご飯・お餅・パン・麺類。主菜はお肉・お魚・卵・乳製品。副菜の1品は葉物野菜もう1品は根菜類・芋類・大豆製品・その他の豆類。汁物は主菜に入っていない食品で実だくさん。果物は季節のもの。」
1回の食事では各グループの中で1種類ずつ入っていれば良いのです。もしも毎回できなければ、1日の中で揃えることも有りなのです。
また、この食品が勢ぞろいするならば、「親子丼に青菜のお浸し、デザートにフルーツヨーグルト」でも良いのです。ご飯と主菜をひとつの器に盛り付けただけと考えれば、PFCバランスを整えた食事に近くなります。
そしてできるだけ毎日異なる食品で食事をする。これも手段の一つです。日々に多種類の食品を色々食べることになり、それぞれの食品に入っている栄養素を交代で摂取する事につながります。
今日のお昼はコンビニのおにぎりという日もあるでしょう。野菜ジュースやヨーグルトも一緒に購入すれば、なんとかバランスの良い食事になります。
ただし、初めから応用編を取り入れるのは良くありません。基本あっての応用です。ここをお間違えなく!
基本を取得すれば、そうそう大幅に違いません。
車の運転では、センターラインをオーバーしてもすぐには事故にはなりません。オーバーしたまま走り続ければやがて事故になります。極端に左側を運転した場合、長く運転すると歩行者とぶつかるかもしれません。事故になる確率が多くなります。
4月から新生活を始めた皆様、パランスの良い食事を心がけましょう。この努力が歳を重ねた後の貴方の健康を必ず守ってくれます
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